ハッキリ言って、MGS4のオマケとしてなら楽しめる。
しかし、単体版を1800円も出して買う程ではありません。
真っ当な人間なら、買ってから3日で売りたくなると思います。

本作は、『メタルギア』の名を冠しているだけあり、他にはない様々な要素を持っています。
それが、このゲームの特徴であり、面白さであると思うのですが、残念ながらそれが全く活かされていません。

MGOでは、MGS4のアクションの殆どが使えます。
しかし、その全ての動作がもっさり(ゆっくり)な為、対人戦で使うメリットがありません。
ブラインドファイアなど色々ありますが、動きが遅すぎて使い物にならない。


ゲームバランスにも問題があります。
頭部以外は与えるダメージが低く、倒すのに手間が掛ります。
そのため、一撃で倒せる(或いは致命傷を与える)HS(ヘッドショット)ばかりになっています。

「MGO」には様々な要素がありますが、最終的にはHSが一番強く、他の要素が意味を成していません。

また、このゲームが上手い=HSが上手い、という固定観念が出来てしまっているため、HSを必要としない強めの要素が追加されると「強すぎる」という理不尽な意見が噴出し、修正されます。

「強いもの」を修正、禁止する、というならば、まず禁止されるべきはHSです。
HSは、いかなる距離でも一撃(武器に依っては致命傷)で、敵を葬れます。
「強さ」で、これに勝る要素は存在しません。


さらに、プレイヤー層にも問題アリ。。

プレイヤーの大半を対象年齢未満の子供が占めています。
言動から察するに、PSPから流れてきた小中学生が大半と思われます。

それが原因とは一概には言えませんが、マナーの悪いプレイヤーが多いです。
プレイヤーの質は、自分が今までプレイしてきたゲームの中でも最悪の類です。

「自分が勝てないから糞ゲー」という思考を持つ人間が多すぎます。
PS2の初代MGOは良かったですが、PSPのMPOから若年プレイヤーが増加しました。


一度“嫌われた”要素は、たとえ修正されても禁止部屋ばかり立ち続けます。

主に禁止されているものはロケットランチャー、ショットガン、ソーコム、CQCEX(上位の近接格闘)などです。
これらはHS以外の強い要素が追加されていくたびに増えていくでしょう。

運営側はどうもこのHS最強の現状を緩和したいと思っている節があるのですが、ユーザーがそれを望んでいないという悲しさ。


ゲーム自体は面白く、完成度の高いものと思います。
しかし、プレイヤーの質が悪すぎるので、決してお勧めは出来ませんね。